アジア太平洋地域のあらゆる場所での危機に対処するため、米海兵隊の第31海兵遠征部隊には迅速な展開が求められる。だが、軍用船が不足しており、時には日本の基地を出発できない事態に陥っている。同部隊は今年に入り、ドック型揚陸艦ラシュモアに乗り込み、即応体制を維持するための訓練を行う予定だったが、ラッシュモアにメンテナンス上のトラブルが発生し、ミッションは中止されたと防衛当局者らは述べている。数週間後には新たな軍用船が現地に入ったため、当面の影響は訓練に限られる一時的なものだったが、中国への対応に向けて軍が軸足を移そうとする中、同部隊が待機状態となったことは米政府がより大きな問題に直面していることを物語っている。