優れたビデオゲームはどれもそうだが、米マイクロソフトが提案した米ゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザードの買収にはいくつもの――無限ではないが――生死が関わっているようだ。
欧州連合(EU)の欧州委員会は15日、この買収を承認した。発表が行われたのは、英国の反トラスト当局である競争・市場庁(CMA)がこの買収計画を認めないという意表を突く判断を下してからわずか3週間後だった。
両当局の見解はこれ以上ないほどかけ離れている。英CMAは草創期のクラウドゲーム市場でマイクロソフトが強大な力を持ちすぎることを懸念し、この買収案を却下した。一方、欧州委員会はこの買収が実現すれば、「現状と比較してクラウドゲーム業界が大きく改善される」と結論づけた。