マイクロソフト、AI検索で早くも辛酸Photo:Bloomberg/gettyimages

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 本物のハネムーンはもっと長く続くものだ。

 米マイクロソフトは7日、チャットボット(自動応答システム)「チャットGPT」の技術を組み込んだ最新の検索エンジン「Bing(ビング)」をお披露目し、テック界に旋風を巻き起こした。チャットGPTは3カ月足らず前に公開された技術だが、推定ユニークユーザー数はすでに1億人に達している。同社は、競合の米グーグルが20年近く牛耳ってきた検索市場を覆すと豪語する。シアトル近郊の本社で行われたこの発表会に参加した報道陣の多くは、この構想に夢中になったようで、検索は「もう元には戻れない」との声も飛び交った。

 グーグルも翌日パリでイベントを開催したものの、劣勢挽回には及ばなかった。検索にもっと人工知能(AI)技術を活用していくという方向性は近いように見えるが、イベントはぱっとせず、同社が動揺しているという印象を与えてしまった。親会社のアルファベットは週末までに時価総額10%近くを失った。