動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で一躍有名になったダミリオ一家は、他のインフルエンサーもインターネットの枠を超えて活躍できるよう支援する考えだ。これまでは、TikTokでの人気を利用したリアリティー番組の立ち上げや、イタリア高級ブランドのプラダとの提携といった成功を収めてきた。事情に詳しい関係者によると、ダミリオ一家は音楽業界の新興企業ファイヤーバードと提携し、新しいマネジメント会社を設立することで合意した。新会社は、一家のさまざまな事業を管理するとともに、音楽の才能があるインフルエンサーとの契約獲得を目指す。ファイヤーバードは、チケット販売大手の米チケットマスターと米投資会社KKR元幹部が昨年立ち上げた会社。創業者によると、これまでに米投資銀行レイングループ、米金融大手ゴールドマン・サックス・グループ、ファミリーオフィスのプリツカー・オーガニゼーション、KKRパートナーズファンドなどの投資家から4億ドル(約560億円)以上を調達した。事情を知る関係者によると、ファイヤーバードはダミリオ一家と立ち上げる新会社「ダムグッド・マネジメント(DamGood Mgmt)」のために当初の資金として2000万ドルを確保した。