20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

国際教養大学のキャンパスはどんな雰囲気?

 寄り駅からバスで田舎道を15分揺られ、森の中の大学に到着。東京ドーム2個分のキャンパスは、徒歩で十分に移動可能。というか、年間の3分の1は雪で自転車が使えない。校舎が渡り廊下でつながっているのも雪のためだ。

 1年目は全学生が寮生活、2年目以降も9割弱が学内の宿舎に住む。生活はキャンパスで完結。周辺には生活用品を売る小さな店が一軒のみ。あとはバスで15分かけてイオンモールへ向かう。星空を眺めたり森の中で遊んだりするのもいいが、熊が出るので注意。勉強漬けにはもってこいの環境だが、それが自分の求める大学生活なのかを自問するべし。「大学説明会でキャンパスを見て、厳しいカリキュラムを聞き、やっていけないと思った」(受験生女子)という声も。

 地元の秋田杉を多用したおしゃれな建物もあり、中でも図書館は半円形のユニークなデザイン。図書館やパソコン室は365日24時間開放。徹夜で勉強する学生の不夜城となっている。「大学で勉強したい」「外国人と密に接したい」などの意欲旺盛な人には向いているが、そうでない人には不適応のリスクが高い環境と言えるだろう。心して入学してほしい。