20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。

勉強する大学生Photo: Adobe Stock

GMARCHの最新序列はどうなっている?

 東京の代表的な私大として早慶の次に名前が挙がってくるのは、ここから紹介するBグループ(明治・青山学院・立教・中央・法政・学習院)の面々だ。いずれも伝統校であり、偏差値65以上の「難関大学」が多く、それぞれに対する世間的なイメージが根づいている。

 だが、中央は八王子の山の中だし、法政も3キャンパスのうちの2つは郊外の立地。一口に「東京の私大」と言っても、キャンパスによって生活スタイルや友人関係は大きく変わってくる。

 この「環境問題」の現実についてはシビアに検討しておくべきである。Bグループに通う学生たちは、Aグループのいずれか、もしくは有力国公立大を第1志望としていた場合がほとんどだ。難易度1ランク違いの入試の合否など、特に私大の場合は実力よりも運がモノをいうこともあるが、それなりにコンプレックスを抱いている。

 とはいえ、イジケた空気が充満しているというわけではないから、実り豊かな4年間を過ごせるかどうかは個人の行動力次第だ。

 就職はいわゆる「一流企業」でも通用する。ただし、東大、一橋などの国立大卒やAグループの私大卒に比べ、「兵隊要員」として採用されがち。そうでないケースももちろんあるのだが、同じ会社に就職しても会社からの扱われ方に差のあることが多い。

 逆に「準大手」や「中堅」どころの会社では「幹部候補」として期待される。もちろん人それぞれだが、大まかにはそんな感じだと言える。