米自動車大手フォード・モーターが数週間以内に追加の人員削減を実施するための準備を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。業務の合理化とコスト削減に向けた広範な取り組みの一環となる。一部の関係者によると、人員削減は主に米国の固定給社員が対象となる。ここ1年でフォードは相次いで人員削減に踏み切っており、早ければ来週にも発表する可能性がある。今回の削減数は不明だが、関係者によると、ガソリンエンジン部門のほか、電気自動車(EV)部門とソフトウエア部門の社員も対象となる見込み。フォードの広報担当者は、新たに発表することは何もないとした上で、「当社の継続的な経営管理には、将来の事業計画に合わせた世界規模での人員配置の調整や、業界の発展に合わせたコスト競争力の維持に向けた取り組みが含まれる」と述べた。