エアコンは人々を涼しくし、世界を暑くする。このサイクルを断ち切ろうと、スタートアップ企業が相次ぎ新製品を打ち出している。米南部では夏入りからわずか1週間で、熱波によるエアコン利用などで電力需要が急増している。さまざまなスタートアップ企業が、高効率のエアコンは電力網の負担を軽減し、猛暑をしのぐのに役立つと話している。ブルー・フロンティア、トランセラ、モンタナ・テクノロジーズなどの企業は、より効率的な技術の開発に向け、空調設備大手キヤリア・グローバルやビル・ゲイツ氏が立ち上げたベンチャーキャピタル(VC)、ブレークスルー・エナジー・ベンチャーズなどの投資家から資金を調達している。こうした取り組みの多くは、暑さよりも湿度に着目し、液体塩などの新素材を使用して除湿することに重点を置いている。
省エネエアコン、米で開発競争が本格化
温暖化に拍車をかけずに需要に応える高効率な製品が相次ぎ登場
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