米ベンチャーキャピタル(VC)のセコイア・キャピタルが、暗号資産(仮想通貨)に特化したファンドを含む2本のベンチャーファンドの運用規模を大幅に縮小した。スタートアップ企業への投資減速が一段と鮮明になっている。事情に詳しい複数の関係筋によると、セコイアは仮想通貨ファンドの運用資産残高を5億8500万ドル(約815億8000万円)から2億ドルに縮小した。また、他のベンチャーファンドに投資するエコシステムファンドの運用規模も9億ドルから4億5000万ドルに縮小した。セコイアは3月、市場の変化をより反映させるためにファンドを縮小すると投資家に通達。ファンドの規模を縮小することで、リミテッド・パートナー(LP)投資家に求める最低投資額を引き下げている。すでにベンチャーファンドのリターンは低下傾向にあり、LP投資家はさらなるリターンの悪化に身構えている。