小型株ファンドの怪、テック株巨大化の陰でPhoto:VIEW press/gettyimages

 通常、中小企業で構成されるファンドには誰もが知るような企業は入っていないものだが、それも変わりつつある。アメリカン航空、米ビール大手モルソン・クアーズ・ビバレッジ、米カジノ運営のシーザーズ・エンターテインメントやウィン・リゾーツ、米家電大手ワールプール、米地銀大手ザイオンズ・バンコープ。これが全て、バンガードの代表的な小型株インデックスファンドに組み入れられている。

 これらはいずれも、大企業株の指標であるS&P500種指数の構成銘柄で、かつバンガードの460億ドル(約6兆6900億円)規模のCRSP米小型株インデックスファンドにも採用されている65銘柄の一部だ。