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「面倒見が良い大学」と聞いて、どのような大学を思い浮かべるだろうか。全国の高校教員を対象にした調査で、21年連続で1位に選ばれている大学が石川県にある。学生一人ひとりに寄り添うきめ細かな支援に加え、AIを活用した学習支援や企業・自治体との連携など、さまざまな取り組みを進めている。なぜこの大学は、長年にわたり高い評価を受け続けているのか。その教育の特徴を追う。※本稿は、記者グループの朝日新聞「ひらく 日本の大学」取材班『崖っぷちの私立大学 偏差値で測れない価値をどう見抜くか』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
全国の高校教員から
高い評価を受ける大学
「面倒見が良い大学」のランキングがある。『AERA』や『サンデー毎日』に掲載される大学合格者高校別ランキングの集計で知られる「大学通信」(東京都)が、2005年から公表してきた。第1回から21年連続で首位を譲らないのが、石川県野々市市にある私立の金沢工業大学だ。
「面倒見が良い大学」ランキングは、偏差値に左右されない大学選びの指標を目指し、考案された。全国約3200の高校の進路指導教員に質問して作っている。「おすすめの5大学」を5~1ポイントの評価で挙げ、集計する。
「卒業後も学生が学び続けている」「学生一人ひとりと向き合うシステムを持っている」。北海道から九州や沖縄まで、全国の高校教員から高い評価を受ける金沢工業大学は、情報理工学部など理系5学部と文理探究学部の計6学部。北陸の地方大学だが、約6000人いる学生の約75%が県外出身者だ。
「ランキングが出た当初は、手取り足取り教えてもらって、どんな学生を送り込んでも一人前にしてくれる、と勘違いされていた」と、大澤敏学長は振り返る。







