米国で中道派の政策や候補者を後押しするため、ジョー・マンチン上院議員(民主、ウェストバージニア州)と娘のヘザー・マンチン氏が大口献金者に協力を呼び掛けている。両氏の構想には1億ドル(約146億円)余りの費用がかかるとみられる。マンチン氏(76)は2024年の選挙で再選を目指すほか、いずれ大統領選に出馬したり、政界でまったく異なる役割を担う可能性も取り沙汰されている。共和党が優勢の州で選出された中道派の同氏は近年、重要なディールメーカーの役割を担っており、両党への不満を理由に無所属になる可能性をちらつかせている。娘のヘザー氏はアナフィラキシー補助治療剤「エピペン」などの製造元の米マイランで最高経営責任者(CEO)を務めた経験がある。同氏は非営利の政治団体「アメリカンズ・トゥギャザー」を7月下旬に登録したことを明らかにした。自身がトップを務め、今後スタッフを集めるとした上で、マンチン氏の政治的構想や取り組みとのつながりはないと述べた。