米テキサス州オースティンの市街地で8月24日午前0時過ぎ、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の自動運転車部門クルーズが運行する自動運転シャトルが道路の真ん中で停止した。ビデオ映像や警察の報告書によると、シャトルは道路から外れ、縁石を乗り越えてビルの側面に激突した。警察が現場に駆け付けたときには、クルーズの従業員がシャトルにシートをかぶせて移動させようとしていたが、運転席もハンドルもないため苦戦していた。この事故は、GMの鳴り物入りの自動運転車部門が起こした憂慮すべき事故の一つであり、自動運転車が乗客を乗せたり、人間が運転する車や歩行者と共存したりできるほど安全なのかという疑問を投げかけている。この1カ月間、カリフォルニア州での営業許可が停止され、全米での運行を一時的に取りやめるなど大揺れとなっていたクルーズでは、19日夜にカイル・ボクト最高経営責任者(CEO)が辞任した。20日には共同設立者のダン・カン氏も続いた。