日本の高市早苗首相(64)は40年前、将来のリーダーを目指す人のためのエリート養成機関「松下政経塾」の入塾面接に、黒革のジャケットを着てオートバイで乗り付けた。工場労働者の娘で、ヘビーメタルバンドでドラムを演奏していた20代の高市氏は、ライダースジャケットの下にきちんとしたスーツを着ていた。面接では、政治の世界に入るという目標をあふれんばかりの自信を持って宣言した。政治は、当時の日本では依然として有名な家系の裕福な息子たちが支配する世界だった。「この人は自分で自分の運命を切り開いていく人だな、という印象はあった」と、松下政経塾で高市氏の面接に同席した本間正人氏は振り返る。日本政治の頂点への道を切り開いた高市氏は今、8日の総選挙に首相の座を懸けている。この選挙で権力基盤を固め、米国にとって不可欠な同盟国になれる、より強い日本を築くというビジョンの実現を目指している。
高市氏の長い道のり ヘビメタドラマーから首相へ
自身の権力を固め、日本を米国に一層近づけるため、解散総選挙に進退を懸けた
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