金利が下がれば、米国の住宅は今よりは入手しやすくなるだろうが、十分に手頃とまではいかないだろう。  新型コロナウイルス禍は住宅需要を急増させた。米国人が新たに見いだした住居空間への欲求、政府の救済措置による家計の水増し、そして3%を下回る住宅ローン金利という強力な組み合わせで住宅価格は急上昇した。今や住宅購入の熱狂は終わり、住宅ローン金利が過去20年間で最高水準にある中、住宅はあまり売れていない。  しかし住宅価格は硬直的どころか上昇している。