米政府はパレスチナ自治区ガザからイスラム組織ハマスを排除しようとするイスラエルを支援するため、大量の武器や砲弾に加え、大型の地下貫通弾(バンカーバスター)を供与した。複数の米当局者が明らかにした。10月7日のハマスによるイスラエルの攻撃以降、米政府は爆弾約1万5000発、155ミリ砲弾約5万7000発をはじめ、大量の武器の供与を続けている。米国はイスラエルに提供した武器の総数や、重量2000ポンド(約900キロ)のバンカーバスター「BLU-109」を100発供与したことをこれまで公表していない。イスラエルへの数億ドル相当に上る軍需品の空輸は、バイデン米政権の外交的課題を浮き彫りにするものだ。米国はイスラエルに対して民間人の犠牲を大量に出さないよう促す一方で、同国に多くの武器を供給している。