2020年10月には米国の穀物メジャーのArcher Daniels Midland Company(以下、ADM)と提携、同時にADMを引受先とする第三者割当増資による約59億円の資金調達を実施した。2020年10月時点、同社はタイに工場を建設中、2021年中の稼働を目指している。
また、想定時価総額ランキングで10位となっているアストロスケールホールディングスは約55億円の資金調達を行い、累計資金調達額は218億2000万円となっている。今回の資金調達の詳細は、2020年10月にエースタートをリード出資とした、アイネット、清水建設、スパークス・イノベーション・フォー・フューチャーからのシリーズEラウンドによる第三者割当増資となっている。
今回の調達を受けて、重要な社会インフラとして宇宙からのサービスやデータを安心して活用できるよう、デブリの低減・除去、軌道上サービスのミッション実現に向けての動きを加速させる。スペースデブリ(宇宙ごみ)という世界でも最も複雑な社会課題に対して、技術、ビジネスモデル、法規制に取り組んでいく方針だ。
同社の創業者兼CEOの岡田光信氏は、2020年10月15日に行われた国際宇宙航行連盟(International Astronautical Federation)の総会にて、副会長に選任されており、宇宙産業のさらなる振興に尽力していく。
カテゴリー別では、変わらず環境・エネルギーと金融領域がトップに。自動車がこれに続く
カテゴリー別にみてみると、環境・エネルギーと金融が4社と最も多く、次いで自動車領域が3社と続いている。そのほか、前回と変わりはなかった。