最新のガジェットや珍しい家電などを触って試せる米国発の小売店「b8ta」。日本では2020年8月に東京・有楽町と新宿にオープンし、2021年4月からは福岡県・福岡市でポップアップショップを展開する。そして3月22日、バーチャル店舗「Virtual b8ta」の実証実験を開始した。
b8taは2015年に創業した米国のスタートアップだ。日本法人であるb8ta Japanは、米b8taとサンフランシスコのベンチャーキャピタルであるEvolution Venturesとの合弁会社だ。丸井グループ、三菱地所、カインズ、凸版印刷などから出資を受けている。
Virtual b8taはb8ta Japanと凸版印刷が共同で進めている取り組みだ。凸版印刷が2021年内に提供を予定するバーチャルとリアルを融合した新しい買い物体験を提供するサービス「IoA Shopping」の技術を活用。同サービスの正式提供に先駆けて、実証実験という立て付けで展開する。本日よりb8taの有楽町店に設置されたスマートフォンでVirtual b8taを体験することができる。
Virtual b8taは凸版印刷とデザインファームのTakramが共同開発した。実証実験期間中はVanguard Industriesが開発するAIペット型ロボット「MOFLIN」、花王が販売する美容機器「エスト バイオミメシス ヴェール」、シチズン時計の腕時計「Eco-Drive Riiiver」など、リアル店舗で展開されている商品の一部を体験することが可能だ。
ユーザーは専用のスマートフォンアプリからバーチャル店舗にアクセスできるほか、実店舗の映像を配信する「分身ロボット」を遠隔操作することで、擬似的にリアル店舗を散策することも可能となる。