いよいよ新NISAが導入されたが、何か投資をしたいのに最初の一歩が踏み出せないという人も多いだろう。そんな人たちに話題なのが、「金銭的自立を目指す全ての人が読むべき」「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書!」と絶賛されている全米ベストセラー『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』だ。本稿では、本書の内容を一部抜粋・編集しながら、借金と健康について考えてみよう。

誰も教えてくれなかった! 借金が「健康」に及ぼす影響とは?Photo: Adobe Stock

オハイオ州立大学の研究

 借金は、お金以上の意味を持つことがある。
 借金の種類によっては、心身の健康に影響が生じることが研究によって明らかになっている。

 たとえば、『ジャーナル・オブ・エコノミック・サイコロジー』誌に掲載された英国の研究では、クレジットカードの負債残高が多い世帯はそれ以外の世帯に比べ、「とても幸福である」と感じている比率が低かった。

 ただし、住宅ローンの負債がある世帯には、このような関連性は見つからなかった。

 オハイオ州立大学の研究でも、ローンから生じるストレスの割合は、ペイデイローン(給料を担保にする高金利の小口ローン)、クレジットカードローン、家族や友人からの借金などが最も大きく、住宅ローンが最も小さいことを示している。

『ソーシャル・サイエンス&メディスン』誌の研究

 また、『ソーシャル・サイエンス&メディスン』誌の研究によれば、資産に対する負債比率が高い米国の世帯では、「ストレスと抑うつが増え、健康全般の悪化(自己報告に基づく)、血圧(拡張期)の上昇」が見られた。
 これは社会経済的地位や一般的な健康指標、他の人口統計学的要因を調整した後でも当てはまった。

 これらの研究は、心身に悪影響を生じさせるのは住宅ローン以外の負債であることを示している。
 つまり理想的には、できる限りこれらの負債は避けるべきである。

 しかし、住宅ローンであればストレスの原因にならないわけではない。性格によっては、あらゆる種類の借金を避けたほうがいい人もいる。

 たとえば、大学生を対象とした調査によれば、倹約家タイプほど、負債額にかかわらず、クレジットカードローンを利用することに不安を覚えやすい。

 この結果は、経済的に特に困っていなくても、借金をすることに常に強い嫌悪感を持つ人がいることを示している。
 私もこのタイプを何人か知っている。
 彼らは心の安らぎのために、特に必要もないのに住宅ローンを繰り上げ返済していた。

 繰り上げ返済せず、運用して資産を増やしたほうが、経済的には得をしたかもしれない。

 だが、これらの人たちは精神的な安らぎを得ることを優先させ、ローンを早めに返したいのだ。

 借金がどうしても嫌な人は、前述したローンの利点より、借金のない状態で生きることを優先させてもいいだろう。

(本稿は、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』の一部を抜粋・編集して構成したものです)