2004年に開学したロースクールはまもなく20年を迎える。多様な人材輩出を目指した司法制度改革の旗印のもとに生まれたが、現在は法曹志望者が減少し、法曹の未来を憂える声も聞こえてくる。
弁護士ドットコムニュースは、ロースクールを所管する文部科学省の大臣を務める盛山正仁氏に単独インタビュー。東京大学法学部を卒業後、旧運輸省の官僚を経て法務副大臣などを務めた自民党「法務族」議員だ。神戸大学大学院で法学博士を取得し、観光立国推進基本法など数々の議員立法に携わり、解説本も執筆している盛山氏に、司法界の未来について聞いた。
「法曹界が魅力を発信できていない」
――学生を含め、法曹志望者が減少傾向にあります。背景は何だとお考えですか?