家族に「ありがとう」を言える人のたった1つの特徴

年収が上がらない、モチベーションが上がらない ── そんな悩める人たちに「圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化・ノウハウ化がすごい」と話題なのが、森武司著『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。FIDIA（フィディア）の森社長は、吉本のお笑い芸人引退後、4年間の引きこもりニート、家電販売員を経て仲間と起業。現在年商146億円、Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」、11事業すべて黒字化、新卒500人採用、創業以来18年連続増収増益を果たした。また、素人ながら化粧品開発に取り組み、あの資生堂を抜き、アマゾン年間売上1位となった注目の経営者でもある。その秘密はデビュー作で一挙公開した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義にあるという。今回は本書の一部を抜粋・編集しながら人生大逆転の法則を見ていこう。

家族に「感謝」を伝える方法

　僕は家庭で意識していることが2つある。

「仕事への理解」と「感謝」だ。

　今回は「感謝」について述べたい。

　奥さんの理解が得られ、応援してもらう体制が整っても、自分だけが応援してもらう形では長続きしない。

　奥さんも毎日、それこそ365日、家事や育児を頑張ってくれている。
　まずはその理解が必要だと思う。

　そして、それに対する真の感謝があって初めて相互理解が生まれる。

　もちろん、夫婦ともに仕事をしている家庭や夫が家事・育児を担当しているケースもあると思う。

　ただ、すべての例を書くのは難しいので、ここでは僕が仕事、奥さんが家事・育児をしているわが家の一事例を紹介したい。

　まず、やればわかるが、家事は重労働だ。
　そして育児も輪をかけて超重労働。

　この2つを毎日同時にこなすのは本当に至難の業で、精神を一定に保つだけでも大変だ。

　ましてや子どもが2人、3人となれば、僕の想像の及ぶことのない大変さで尊敬しかない。

　お世辞抜きで、僕は家事・育児をしている女性たちを尊敬している。

　街で小さい子どもと赤ちゃんをベビーカーで押している2児のお母さんたちを見かけると、「すごい」と心の中でつぶやいている。

　だから僕は奥さんが365日、家事・育児を頑張ってくれていることに心から感謝している。

　出張に行けば、奥さんが喜びそうなおみやげを探す。

　これは渡しておけば喜ぶだろうといった下心ではなく、本心で奥さんの喜ぶ顔が見たいからだ。
　日々の感謝の気持ちで自然とそうなるのだ。

土日は家族ですごす

　土日はできるだけ仕事を入れずに家族3人で出かける。
　少しの空いた時間でも、奥さんと息子を連れてカフェに出かける。

　奥さんと回ったカフェの数は350軒以上にもなる。
　これは奥さんのインスタグラム（以下インスタ）に記録されているから間違いない。

　一緒にすごした時間だけ理解も得られるし、感謝も伝えることができる。

　そして奥さんといる時間が心地いいので、いつもずっと話しているし、一日で3、4軒、カフェをはしごするのもざらだ。

　互いに食べることが大好きなので、食べログでおいしい店を探していくことも多い。

　最近は赤ちゃんでも入れる店を探してシェアしている。

　もちろん、つき合った記念日、結婚記念日、誕生日などは欠かしたことのないイベントだ。

　お互いが好きそうな店を予約するのも楽しみの一つとなっている。

ただただありがたい

　最近は、息子を公園に連れていき、すべり台をすべっている姿を見るだけで本当に楽しい。

　階段を自力でのぼって自分ですべれるのだが、転落しないよう階段側に奥さん、すべり面側に僕と、大人2人がかりで子どもが遊ぶ姿を2時間も見ていることがある。

　これを僕がいない日は、奥さんが一人で一緒に遊んでくれているのだ。

　毎日、毎日、ただありがたい。

　奥さんは僕の一番の理解者なので、僕が仕事を頑張っていること、精神を削って戦っていることを誰よりも知っている。
　そして誰よりも応援してくれている。

　だから僕に少しでもストレスがかからないよう、枕カバーを毎日替えてくれたり、健康のためにオーガニックの野菜ジュースをミキサーで毎日つくってくれたりする。

　出張時には、ここぞとばかりにシーツを洗濯してくれる。

　このように、1ミリでも1％でも、僕のストレスを軽減できるよう一緒に戦ってくれているのだ。

　もちろん、僕はそんなことを強制もお願いもしていない。
　自主的に僕を支えようと頑張ってくれている。

　その背景にあるのは、僕の仕事への「理解」だと思う。

　だから僕も休日は少しでも家事・育児に協力しているつもりだ。

　奥さんがいつもやっていることの10分の1もできていないと思うが、奥さんはいつも嬉しそうにしてくれる。

　相手の頑張りに、互いに理解して感謝するからこそ、円滑な関係が生まれるのだと思う。

　僕は本心で世界一の奥さんだと思っている。
　10回生まれ変わっても、10回、今の奥さんと結婚したい。

　心から感謝し、愛している。いつもありがとう。

　同じように息子にもよくわが家に生まれてきてくれたと感謝しているし、世界一かわいい息子です。
　生まれてきてくれてありがとう。

（本稿は『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の一部を抜粋・編集したものです）