年収が上がらない、モチベーションが上がらない ── そんな悩める人たちに「圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化・ノウハウ化がすごい」と話題なのが、森武司著『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。FIDIA(フィディア)の森社長は、吉本のお笑い芸人引退後、4年間の引きこもりニート、家電販売員を経て仲間と起業。現在年商146億円、Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」、11事業すべて黒字化、新卒500人採用、創業以来18年連続増収増益を果たした。また、素人ながら化粧品開発に取り組み、あの資生堂を抜き、アマゾン年間売上1位となった注目の経営者でもある。その秘密はデビュー作で一挙公開した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義にあるという。今回は本書の一部を抜粋・編集しながら人生大逆転の法則を見ていこう。

夫婦円満Photo: Adobe Stock

家族を最強の仲間にする
2つのポイント

 本書では、社内の仲間たちとの絆を深めるしくみについてお話ししているが、それと同様に、いや、それ以上に大切なのが家族だ。

 社内の仲間と家族はまさに車の両輪。

 社内も家庭もうまくいくと、人生も仕事も加速度的にうまくいく。

 僕はおそらく最も家庭がうまくいっている経営者の上位1%に入っている。

 それほど家庭が順調で、奥さんとのケンカは15年で一度しかない。

 僕が意識していることは大きく2つある。

 「仕事への理解」と「感謝」だ。

 まず、「仕事への理解」だが、パートナーとうまくいっていない人は、仕事への理解が得られていないのだろう。

 ほぼすべての仕事をしている人は、家族のため、会社のため、社会のためにめちゃくちゃ頑張っている。

 1日8時間、週5日、人生の大半をささげて一生懸命頑張っているのだ。

 普通は頑張っている人は応援されるし支持される。
 協力したいと支えてもらえる。

 たとえば、オリンピック選手が日本代表として戦っている姿を見れば感動するし、応援したくなる。

 それは熾烈な予選を勝ち上がって鍛え上げられた肉体で日本代表として戦うから応援したくなるわけだ。

 きっと「熾烈な予選」「鍛え上げられた肉体(日々のトレーニング)」「日本代表」というみんなの「理解」があるから応援したくなるのだろう。

 もし、今、あなたがパートナーとうまくいっていないとしたら、あなたが会社で「どんな仕事をしているか理解がない」からだ。

奥さんへの話し方

 僕だったら、こんなふうに奥さんに話してみる。

「今やっているプロジェクトは、大阪駅直結で大型公園のド真ん中にできるカフェの運営権を取る仕事。その資料をつくっている。
競争相手は世界に展開する大手チェーン店ばかり。カフェの出店が初のうちは不利だけど、是が非でもカフェの運営権を取りたい」

「公園は広くて東京ドーム5個分。そのド真ん中に360度ガラス張りのカフェができるんだ。
 設計はあの安藤忠雄さん。
 カフェの広さも160平方メートルある大型店舗。
 イメージ図はこんな感じ」

 こうすれば奥さんも「なるほど、そんなふうに頑張っているんだ」と理解できる。

 その後も、
「カフェのコンペ、7社から残り3社まで進んだよ」
 と伝えれば同じように喜んでくれるだろう。

 逆に「3社に選ばれなくて落ちてしまった」と伝えれば、
「あんなに頑張っていたのに選ばれなくて残念。次、頑張ろう」
 と励ましてくれるだろう。

 もし、あなたに部下がいるなら、互いの「理解」を深める「報連相」によって、信頼感や愛着も生まれてくるかもしれない。

 これが僕の言う「理解」だ。

 何の相談もなく、しんどそうに頑張っていても誰からも応援されない。
 ただ、しんどそうな不愛想な人にしか見えない。

 でも、奥さんにしっかり報連相ができて理解を得られていれば、たいていは応援してくれる。

 あなたが何に情熱を注ぎ、何を頑張っているのかが伝われば、応援してくれるものだ。

(本稿は『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の一部を抜粋・編集したものです)