老後「もっと挑戦すればよかった」と後悔する人の共通点とは?
42歳でパーキンソン病に侵された精神科医のエッセイが、韓国で売れに売れている。『もし私が人生をやり直せたら』という本だ。「自分をもっと褒めてあげようと思った」「人生に疲れ、温かいアドバイスが欲しいときに読みたい」「限られた時間を、もっと大切にしたい」と共感・絶賛の声が相次ぎ、35万部以上売れているという。
そんなベストセラーエッセイの邦訳が、ついに刊行される。男女問わず、多くの人から共感・絶賛を集める本書の内容とは、いったいどのようなものなのか? 本書の日本語版から抜粋する形で、「人生の限りある時間」の過ごし方について書かれた項目を紹介していく。
老後「もっと挑戦しておけばよかった」と後悔する人の共通点
足を鎖でつながれたまま大きくなったゾウは、自力で鎖を引きちぎれるほど成長しても、その鎖につながれたままでいるそうです。
小さい時に鎖をちぎれなかった記憶が、ゾウを自暴自棄の状態にしているのです。このゾウのように、実はその状況を打開できる力が十分にありながらも、早々にあきらめてしまっている状態を、「学習性無力感」といいます。
失敗した経験が挑戦を妨げ、成功から遠ざかるしかありません。しかし、そんな状況であるほど、小さな挑戦と成功が重要なのです。
失敗を恐れて、せっかくのチャンスを逃さないようにしてください。私の経験ですが、何度も失敗したからといって人生が台無しになるようなことはありませんでした。
例えば、会社を辞めたり離婚したりしたとしても、人生をよくしようという意志さえあれば、上手に切り抜けていけるものです。「もう年を取りすぎた」「もう遅い」などと諦めないでください。
では、具体的に何をすればいいかをお伝えします。