「何時、何分、何秒、地球が何回まわったとき?」への秀逸すぎる返し方は…。
そう語るのは、これまでX(旧Twitter)上で8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題し、累計で200万以上の回答を見てきた「坊主」氏だ。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)

「何時、何分、何秒、地球が何回まわったとき?」への秀逸すぎる返し方・ベスト1Photo: Adobe Stock

「セリフ」っぽく返す

 大喜利の加工テクニックとして、

「何者かになりきって、セリフっぽく返す」

 という方法があります。これも諸刃の剣です。たとえば、

〈お題〉
「『何時、何分、何秒、地球が何回まわったとき』の秀逸な返し方は?」選手権

 というお題があります。

 いわゆる小学生の屁理屈に、どう言い返せばいいかを考えさせるお題です。

「秀逸な返し方」と言っているので、本当に言われたことを想定してセリフっぽく返すといいでしょう。
 ここでのベストアンサーは、

最優秀賞
 地動説者だ。連れて行け

 でした。

「地球がまわった」という言葉を取り上げて、歴史をさかのぼり、中世ヨーロッパの自警団になりきったかのように言い返しています。

 当時は、天動説が常識だったので、地動説は非国民扱いされたんですよね。

 ということが、「知識マウンティング」によって回答に乗っかっているのもポイントが高いです。

 普通に考えると、似たような屁理屈で言い返したくなりますが、さらに上の角度から「教養」を武器に言い返しています。

(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)

「何時、何分、何秒、地球が何回まわったとき?」への秀逸すぎる返し方・ベスト1坊主(ぼうず)ポケモンGOのやりすぎで坊主バーをクビになった僧侶
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。