「クラスのみんなから脚光を浴びたい陰キャが考えていることは?」で出てきた秀逸な回答は…。
そう語るのは、毎日欠かさず大喜利のお題を出題してきた「坊主」氏だ。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)
共通体験の中にネタは宿る
お笑いで何度も登場するのが、「あるある」という概念です。
芸人さんのネタの影響によって、「あるある」は日本中に浸透しました。
その中でも、学校の思い出は、あるあるネタの宝庫です。
誰もが経験した「共通体験」はいつでもウケる鉄板ネタですね。
その性質を使って、ネタの素材を出すコツを身につけましょう。
「学生モード」で考える
あなた自身は、小学校や中学校では、どんなキャラだったでしょうか。
大きく分けると、「陽キャ」と「陰キャ」があります。
あなたはどちら寄りでしたか?
もしかすると、小学校では陽キャだったのに、中学校では陰キャになり下がったかもしれません。
陽キャになって、クラスのみんなから脚光を浴びたい。
そんな思いが、次のような想像を駆り立てたかもしれません。
「突然、教室に入ってきた敵を、
変身して必殺技で倒すところを考えてニヤニヤする」
こんなふうに、
「自分が陰キャだったから、〇〇」
「自分が陽キャだったから、〇〇」
という思考によって、過去の思い出がフラッシュバックすることでしょう。
それがあるあるネタになります。
「学校あるある」は日本人の大好物なんですね。
(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。