その内容を端的にまとめると、

・ブランド力のある大きな会社(「消費者独占企業」と名付けられている)に投資しよう
・そういう企業が、他動的要因(自らの責によらない要因)や一時的な不具合で暴落した時にドサッと買おう
・よくわからない会社の株は買わないようにしよう
・ROE(株主資本利益率)を重視しよう。暴落したへっぽこ企業より、ブランド力や独占力のある企業の株をそこそこの値段で買うほうがマシ!

といったことが書いてあります。

投資すべき会社がわかる!

 最強の企業は規制のない水道会社。水が1リットル1000円になったとしても、飲まなければ死んでしまうので、みんなしぶしぶ買いますよね。水はブランドではありませんが、需要が大きいので、独占したらやりたい放題です。でも、それはさすがに人間としてダメでしょう……というわけで、現実には価格などの規制があります。こういった、あたかも水を独占しているようなすごい会社を探しましょう! ということです。

 その他、ファンダメンタル的指標の解説や簡単な練習問題などもあり、学びになることも多いと思います。
 邦訳は2002年刊行なので今の時世に合わない表現もありますが、時代を超えて読みつがれる原理原則自体は色あせるものではありません

(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)