ヤフー、楽天、サイバーは東西私立
ディー・エヌ・エーは国立が上位

 23年のランキングでは、ヤフーは1位に前年2位の筑波大学が上昇。2位が東京大学と早稲田大学で、早稲田大学は前年圏外からランクインした。

 楽天グループは1位が早稲田大学、2位が慶應義塾大学で前年と順位が入れ替わったが、早慶の強さは相変わらずだ。

 サイバーエージェントは1位が早稲田大学で前年と同じ。2位が慶應義塾大学で、楽天グループと同じく早慶が強い。

 ディー・エヌ・エーは、前年5位の京都大学が1位に上昇。2位に筑波大学、慶應義塾大学、早稲田大学が並んだ。

 IT業界では人材獲得競争が激しくなっている。外資系の採用意欲が再び高まり、高収入が期待できるため人気は高い。これに対抗して、日本企業でも給与体系の見直しを進めている。

 システムエンジニアからデータサイエンティストなどの先端IT職に就けば、高年収を狙える。

 プログラミングの知識がなくてもソフトウエアを開発できるアプリケーションが増え、文系・理系の垣根は低くなった。とはいえ、先端IT職は統計学などの理系的な素養が求められるため、理系出身者の方が年収は上がりやすい傾向にある。

 今後は生成AIに適切な指示を出せるプロンプトエンジニアなど、最新技術を持った人材が重宝されるだろう。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
医科・歯科の単科大等を除く全国749大学に2023年春の就職状況を調査。567大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。東京大学は「東京大学新聞」、京都大学は「京都大学新聞」より集計。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。企業名は大学通信の調査方法にのっとって表記しており、正式名称と異なる場合がある。(調査/大学通信)
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