腕時計を見てガッツポーズをするビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

タイパが重視される現代、「定時で成果を出す人」こそ優秀な人材とされがちです。しかし、マネジメントの視点では「定時で帰る天才」より「24時間戦う凡人」を採用すべき確固たる理由があります。圧倒的な能力を持つ天才の採用に慎重になるべきなのはなぜか?組織で「本当に重宝される人材の条件」に迫ります。
(クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)

「定時退社する人」は本当に
「残業する人」よりも優秀か

 バブル時代を象徴する「24時間戦えますか」のフレーズで知られるリゲインが、令和版の新CMを展開しています。ただし、歌詞は「24時間楽しめますか」に変更されており、そこにバブル期と令和時代の違いが表れています。

 いつしか「タイパ」という言葉が定着し、効率よく働いて定時退社するのが格好いいとされるようになりました。長時間労働は見直され、「遅くまで会社に残る人」よりも「決められた時間内で結果を出す人」のほうが優秀とされるようになったのです。

 ただ、本当に定時までの労働だけで、卓越した成果を出せる人はどれだけいるでしょうか。それはかなり天才的な人かもしれません。一方で、時間は多くかかるが泥臭く踏ん張り、周囲と協力しながら成果を出すような人は、会社にとって価値が低いのでしょうか。

 あえて極端な問いの立て方をすると、「定時で帰る天才」と「24時間戦う凡人」では、会社にとってどちらのほうが採用すべき人材になるでしょうか。

会社は「本当の天才」を
マネジメントできるのか?

 結論からいえば、私は「本当の天才」よりも「24時間戦う凡人」を採用するほうが会社にとってよいと思います。具体的に考えると、イメージしやすいでしょう。