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要は君が何をしたいかじゃない?――キャリア相談をしたときに、このように答えてくる人に遭遇したことはありませんか。実は「君が何をしたいか」というアドバイスを使えるタイミングは非常に限定的で、ほとんどの場合で相手の役に立ちません。キャリア相談を受けたときに意識すべきポイントについて人事・採用コンサルタントが解説します。(人材研究所ディレクター 安藤 健、構成/ライター 奥田由意)
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「要は君がどうしたいかだ」は
万能のアドバイスなのか
キャリアに悩んでいる部下や後輩から相談を持ちかけられたとき、上司や先輩がよく口にする定番のフレーズがあります。
「要は、君が何をしたいかじゃない?」
近年、コーチングが流行したことなどもあって、本人の主体性を引き出すマネジメントが正しいという風潮が強まっています。
自分が答えを与えるのではなく、本人の内発的な動機づけ、つまりwill(意志)を尊重しなければならないと考える人は少なくありません。本人が決めることだからと一歩引く姿勢を、誠実だと感じる人もいるでしょう。
ところが実際には、この問いが発せられた瞬間に、相談者は「ああ、この人には何を相談しても無駄だ」と心の扉を閉じてしまうことがあるのです。本人の意思を尊重するはずのアプローチがなぜ機能しないのか。そこには、相談を受ける側が陥りがちな、誠実さに対する大きな勘違いが隠されています。
キャリアに迷う若手に対して本当に必要なのは、「君はどうしたい?」と意向を確認することではないのです。
では、キャリア相談で本当に求められているプロセスと、助言者として持つべき覚悟とは何なのか。







