テスラはようやく、単なる自動車メーカーではないことを決算によって証明した。だがそれだけでは、最近の株価上昇は説明がつかない。電気自動車(EV)の草分けである米テスラが23日発表した4-6月期(第2四半期)決算は、おおむねアナリスト予想を下回った。カナダの銀行大手ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)の計算によると、中核事業の収益力を示す税制優遇を除いた自動車部門の粗利益率は14.6%で、コンセンサス予想の16%に届かなかった。4-6月期に値引きしたことで納車台数が大幅に増加し、7月には予想を上回る水準に達したが、粗利益率がしわ寄せを受けた。営業コストも利益率を圧迫したものの、その一部は一時的なものだ。1-3月期(第1四半期)の業績不振を受けて大幅な人員削減を実施したことで、リストラ費用として6億2200万ドル(約955億円)を計上した。