ワースト5位のうち
3カ所が千葉県勢
今回のランキングでは、2つの海水浴場が1位となった。新潟県長岡市の寺泊(てらどまり)中央と、千葉県九十九里町の片貝(かたかい)である。いずれもふん便性大腸菌群数は180個/100ml。水質格付けは「B」となっている。
寺泊中央は付近に市場があり、海産物などの買い物が楽しめる。片貝はサーフィンなどのマリンスポーツが盛んで、夏以外も賑わっているという。だが今回のランキングでは、そろってワースト1位となった。
ランキング3位には、こちらも2つの海水浴場が入った。千葉県鴨川市の内浦と、北海道小樽市の銭函(ぜにばこ)だ。いずれもふん便性大腸菌群数は160個/100ml。水質格付けは「B」となっている。
内浦は花火大会を連日連夜開催しているのが売りで、今夏も8月1~18日にかけて、毎晩120発を打ち上げるという。銭函は「ホッキ貝」が獲れるほか、バーベキューも可能な魅力ある海水浴場だ。しかし残念ながら、ふん便性大腸菌群数ではともに全国ワースト3位となってしまった。
ランキング5位は、先述した内浦と同じ千葉・九十九里の不動堂。ふん便性大腸菌群数は140個/100ml。水質格付けは「B」である。
以降も千葉県の海水浴場が続き、6位は小松(千葉県山武市、98個/100ml)、7位は中央(千葉県御宿町、95個/100ml)、8位は真亀(千葉県九十九里町、92個/100ml)となった。
9位は千葉県勢ではなく、奈良県曽爾村(そにむら)の丈萩(89個/100ml)がランクインした。奈良県は海に面しておらず、丈萩は貴重な「川の水浴場」だが、ランキングでは上位に入ってしまった。
10位は新潟県佐渡市の佐和田(87個/100ml)が入った。今回は残念な結果となったが、佐和田は波が穏やかな遠浅の海岸であり、商店街にも近く、本来は家族連れでも楽しみやすい海水浴場である。
なお今回のランキングでは、先述した丈萩の他にも、奈良県の「川の水浴場」が目立った。具体的には、松ノ白(15位、76個/100ml)、三季館(22位、61個/100ml)、森林公園やすらぎ村(24位、57個/100ml)などである。
また意外なことに、美々(びび)ビーチ(33位、46個/100ml)など、「透き通った青い海」のイメージが強い沖縄県の海水浴場も含まれていた。
この他にも、青森県、和歌山県、京都府、山口県、佐賀県など、全国津々浦々の海水浴場がワースト100にランクインしていた。
あなたが住むエリアや、今夏行きたいエリアの海水浴場は上位に入っているのか――。次ページから、詳細なデータをぜひ確認してみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 清水理裕、濵口翔太郎)