7つのビーチが首位に
そのうち5カ所が北海道!
ワースト1位には、なんと7カ所の海水浴場がランクインした。透明度は0.7m。先述した調査で、水面からおおむね70cmの段階で円板が見えなくなる(または見え始める)ということだ。
この7カ所の内訳を見てみると、北海道5カ所、三重県2カ所と、透明度の低い海水浴場が特定のエリアに集中する形となった。
具体名を挙げると、北海道の海水浴場は厚田海浜プール、ジェットビーチ石狩、はぼろサンセットビーチ(羽幌町)、石狩浜(いずれも石狩市)、稚内坂の下(稚内市)。三重県は大淀(明和町)、二見浦(伊勢市)だ。
このうち北海道石狩市の厚田海浜プールは、「プール」の名を冠しているものの、人工ではなく天然の海水浴場である。波の穏やかな海を防波堤で囲み、小さな子どもでも楽しめるようにしているという。だが残念ながら、今回のランキングではワースト1位となってしまった。
これらに続く8位は、福島県楢葉町の岩沢。透明度は0.74mだった。このエリアはサーフスポットとしても知られ、サーフィンの大会が開催されるほどの人気と知名度を誇るが、今回のランキングでは上位となった。
9位は三重県松阪市の松名瀬(まつなせ)で、透明度は0.8m。このエリアでは遠浅の海岸に網を張り、潮が引いてから魚を手づかみで捕獲する漁「たて干し」を楽しめるという。
10位は福島県新地町の釣師浜(つるしはま)(0.84m)。11位は福島県南相馬市の北泉(0.85m)がランクインした。
そして、これらに次ぐ12位には、千葉県九十九里町の不動堂など、いずれも千葉県内に位置する8つの海水浴場が並んだ。透明度は0.9m。
不動堂は8月7日公開の「『ふん便性大腸菌』が多い海水浴場ランキング2024」でも5位に付けており、今回は不名誉な結果となってしまった。
ランキングの21位には、福島県会津若松市の小石ヶ浜が入った。ここは他のエリアとは異なり、猪苗代湖の西岸に位置する「湖の水浴場」である。
小石ヶ浜は豊かな自然に囲まれ、湖面に浮かぶ無人島「翁島(おきなじま)」を眺めながら水遊びを楽しめるものの、“透明度”においては残念な結果となった。
なおダイヤモンド・オンラインでは、8月2日配信の『水がきれいな海水浴場ランキング2024』を皮切りに、日本全国の海水浴場(川、湖沼の水浴場を含む)に関するさまざまなランキング記事をお届けしている。気になる方は、ぜひ併せてチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 清水理裕、濵口翔太郎)