大腸菌の多い海は!?水が熱い海水浴場ランキング2024【トップ10】5位マリンパーク新居浜、1位は?水温が31.05℃!鹿児島県の桜島を眺めることができるこの海岸は... Photo:PIXTA

パリ五輪でセーヌ川の汚さが話題となった。泳ぎに行くなら、大腸菌の多い海水浴場は避けるべきだろう。そこでアメリカ海洋大気庁の衛星データを活用し、ダイヤモンド編集部が作成した「水が熱い海水浴場ランキング」に、ふん便性大腸菌のデータを新たに追加した。この記事ではトップ10を紹介するが、水温データは毎日更新されるので、ランキング【完全版】は日々変わる。参考にしてほしい。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

パリ五輪でセーヌ川の水質の悪さが問題に
海水浴場の大腸菌が多くないか要チェック

 パリ五輪では、セーヌ川の水質の悪さが問題になった。ベルギーのトライアスロン女子の選手が大腸菌感染症になったとの報道もあった。一方、日本の海水浴場の水質は、どうなのだろうか?

 8月も中旬となり、海水浴シーズンも終盤に入ろうとしている。2024年の夏は歴史的な猛暑となった。そこで、ダイヤモンド編集部は、統計専門調査会社おたにの協力のもと、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の衛星データを活用し「水が熱い海水浴場ランキング」を作成した。

 この記事では、8月6日時点のデータで作ったトップ10を紹介するが、NOAAは海面水温のデータを毎日更新しているので、『「大腸菌の多い海」はどこ?水が熱い海水浴場ランキング2024【完全版・水温データは毎日更新】』の結果は日々変わる。

水が熱い海水浴場ランキング2024【水温データは毎日更新】新たに大腸菌のデータを追加した「水が熱い海水浴場ランキング【完全版】」のパソコン上での画面。右側のランキングと左側の地図は切り替えが可能。海面水温のデータは毎日更新され、ランキングの結果は日々変わる。画面のデータは8月1日現在

 なお、ランキングでは、環境省による水質格付の二つのデータを掲載しており、海水浴場の水がきれいかどうかを確認できる。さらに今回のバージョンアップで、「ふん便性大腸菌群数」のデータも追加した。泳ぐ際に、大腸菌の多い海を避けるべくチェックしてほしい。

 海水浴に適した水温は23度以上、気温と水温の合計は50度以上が望ましいとされてきた。もちろん日照や風の有無などで適温も変わってくるはずだが、最近の猛暑を踏まえれば熱すぎる水温も避けるべきだろう。

 これから海水浴に行くことを計画している方には、『「大腸菌の多い海」はどこ?水が熱い海水浴場ランキング2024【完全版・水温データは毎日更新】』をブラウザーのブックマークに登録して、定期的に点検することをお勧めしたい。検索機能も設けたので、「須磨」や「竹野浜」のように固有名詞を入力すれば、ピンポイントで結果が確認できる。あるいは「兵庫県」と入れれば、兵庫県内の海水浴場が海面水温の高い順に表示される(上の画像を参照)。

 さらに、海面水温や前日差(℃)、水質格付や大腸菌の数などの諸データは、全国地図で見ることが可能だ。地図の縮尺は拡大・縮小が自由にできる。また、直感的に分かりやすくするため、海水浴場の位置を示したポイントは、水温が高ければ高いほど赤く、逆に低ければ低いほど青く見せるようにしている。

 それでは早速、次ページで大腸菌の数を追加した「水が熱い海水浴場ランキング」トップ10の結果を確認していこう。