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ネット上では連日のように「炎上」騒ぎが起きている。Twitter(現X)、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)、ブログ、Yahoo!ニュースコメントら1000万件以上の投稿を分析してわかった、「ネット世論を動かしている人たち」の本当の姿を明らかにする。※本稿は、社会学者の木村忠正『スマホは心を操る』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
ネット上にあふれる投稿を
1000万件以上分析
具体的に「ネット世論」において、どのような「道徳心理」がハイプ・マシン(編集部注/デジタルソーシャル、ネットワーク、人工知能の3要素から構築されるシステムのこと)を駆動する強力な力となっているのか?
筆者は、2015年から「ネット世論研究(OPOS:Online Public Opinion Study)」(以下、「OPOS」と表記し「オーポス」と読むことにします)に取り組んでいます。
OPOSは、大きく、「アンケート調査」と「ソーシャルデータ分析」から成り立ちます。アンケートは、2015年から2024年にかけて、5回のウェブ調査と1回の訪問留置式調査を実施し、そのデータを継続的に分析しました。
他方、ソーシャルデータ分析ですが、ネット世論を構成する具体的なソーシャルメディアとして、
(1)Twitter(現X)、
(2)2ちゃんねる(現5ちゃんねる)、
(3)ブログ(アメーバ、エキサイト、goo、楽天、Yahoo!、ライブドア、BIGLOBE、FC2、Seesaa、JUGEM、ココログの11サービス)、
(4)Yahoo!ニュースコメント(ヤフコメ)を対象とし、延べ1000万以上の投稿を分析しました。
この2種類の調査分析から、「道徳基盤理論(MFT)」「社会的支配志向性(SDO)」「仮想型有能感(VTC)」という3種類の道徳心理、そして、これらの道徳心理から派生する「非マイノリティポリティクス」という社会の少数派に対する批判的態度が、ネット世論に強く影響を与え、投稿頻度バイアス、エンゲージメント集積バイアスを生み出すことを明らかにしました(表5-1)。
同書より転載 拡大画像表示







