ホリデーシーズンに親が抱える永遠の悩みといえば、子どもにゲーム機を買い与えるべきかどうか、また、もしそうするならどれがいいのか、という問題だ。簡単なアドバイスをすると、今年のクリスマスに任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」を買うべきではない。スイッチは来年に後継機が発売されるとみられている。発売から8年目を迎えたスイッチは画期的な製品となり、任天堂に大成功をもたらした。販売台数は1億4300万台を超え、ソニーグループと米マイクロソフトの競合製品を圧倒する。販売台数は任天堂「Wii」の1億200万台を上回り、コンソール(据え置き型ゲーム機)としては史上3番目の売り上げとなった。任天堂はビデオゲームの代名詞のような存在で、歩みを共にしてきた人は多い。任天堂の「ファミリーコンピュータ」は1980年代に家庭用ビデオゲーム市場を確立したといえる。ソニーの「プレイステーション」やマイクロソフトの「Xbox」が市場に参入し、ゲーム機メーカーは強力なハードウエアを原動力にグラフィックスの向上を競い合っている。プレイステーションとXboxの発売はそれぞれ1994年と2001年で、現在は5世代目と4世代目を迎えている。