「あっという間に人は死ぬから」後悔しない人生の時間の使い方私たちは「時間がない」と嘆いているのに、スマホいじりなどで時間を浪費してしまう。有意義な時間を過ごさねば、人生はあっという間に終わってしまう(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

「あっという間に人は死ぬ」。

 そう言われて、どれだけの人が自分が死ぬそのときのことを想像できるだろうか。自分もいつか死ぬのだと誰もが頭ではわかっている。だが、「いつか」は遠い未来のことのように思えてしまう。納得のいかない毎日を送っていたとしても、「いつか」自分らしい人生が送れるようになると漠然と思っているうちに、あっという間に人生が終わってしまった――。 「こんなはずではなかった」と思ってからではもう遅いのである。

 人生を有意義に、納得のいくかたちで過ごしたい。そんな誰しもが抱えているであろう願いに挑むのは、リサーチャーとして、企業、行政、学校などの組織のデータ分析や、商品開発・マーケティング支援、新規事業開発支援などを行なっている“サトマイ”こと佐藤舞氏である。リサーチャーらしく、本書でも研究的なエビデンスを豊富に引用しながら、後悔しない人生の時間の使い方を体系的に整理している。

 本書のテーマは時間であるが、「時短術」や「効率術」を扱うのではない。「人生の浪費の正体」「人生の3つの理(ことわり)」「自分の本心」「本心に従った行動」の順に、自分にとって有意義な時間の使い方を探り、自分の内面に問い直すことを目的としている。

 後悔のない生き方が何かは、自分の心に問いかけるしかない。本書を読み終われば、自分が人生で向かいたい方向をつかむことができるはずだ。