農大名物「収穫祭」
タレントなどは呼ばず、学生と教職員による手づくり企画オンリーで行う農大ならではの学園祭が「収穫祭」。各学科に、統一本部、通称「本部」と呼ばれる学園祭の運営団体が存在する。
「収穫祭が近づくと、学科ごとに、髪の色をピンクにしたり、緑にしたり、色とりどりに染める慣習がある」(関係者)。
そのため、まじめな学生が多いにもかかわらずド派手な髪の学生もチラホラ。みこしを担いで、経堂
の駅前にある「農大通り」を練り歩くパレードは見ものだ。地域密着型のイベントとなっており学外から毎年8万人以上が訪れる。世田谷キャンパスでは例年1日3000本の大根が無料配布され、各研究室の模擬店によるハイレベルなグルメもあいまって長蛇の列ができる。
基本的に就職状況は良い。約8割が就職、1割が進学、残りは親の跡を継ぐ自営の道に進んでいる。学校側の支援体制も充実しており、企業からの農大限定求人データを自宅やキャンパスで自由に検索・閲覧できる「農大キャリアナビ」もある。
キャリアセンターでは選抜した学生のみが参加できる公務員講座も実施している。「保護者版キャリアサポートガイド」を発行するなど保護者向けの情報発信にも熱心だ。就職先は食品メーカーやスーパーなどの小売、建設、造園などの業界が代表的。キユーピーやサカタのタネなど、伝統的に「強い」会社もある。