上昇に次ぐ上昇の後には必ず、下げに次ぐ下げがやってくる。このところの中国の状況には特にそれが当てはまる。実際に、最近急上昇していた中国の株価は今週急落した。これは苦境にある経済を救うため「何か対策を講じるべきだ」と、中国政府に要求する声が強まり続ける中での出来事だった。上海と深圳の主要300銘柄で構成される中国の株価指標CSI300指数は、9日に7.1%下落した。これは1日の下げ幅としては、2020年の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期以来の大きさだった。多くの中国企業の株式を構成銘柄とする香港のハンセン指数は、8日に7.1%下落した。この下げ幅は、2008年10月以来の大きさだった。両指数は依然、1カ月前の水準をかなり上回っているが、投資家らは当初の熱狂が行き過ぎだったのではないかと考え始めている。
【社説】「景気刺激策」に踊らされる中国株
政府の経済対策で上昇した株価、失望感から下げに転じる
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