アクティビスト(物言う株主)の米スターボード・バリューは、解熱鎮痛剤「タイレノール」やマウスウォッシュの「リステリン」を手掛ける米コンシューマーヘルス企業ケンビューの株式を相当数保有している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者らによると、スターボードはケンビューに対し、株価の上昇に向けた改革を求めている。ケンビューは昨年、医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)から分離独立し、時価総額は400億ドル(約5兆9700億円)超に上る。ケンビューは業界で最高の消費者ブランドを持っているにもかかわらず、独立した上場企業としてのスタートを切った昨年以降、株価は同業他社や市場全体をアンダーパフォームしていると関係者らは述べた。