「お小遣いは、お手伝い制がおすすめ!」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【家庭でのお金教育の始め方】をお届けする。
お小遣い→お手伝い制がおすすめ!
「子どものお金教育は、5歳頃から家庭でスタートするのがおすすめ」とお伝えしました(詳細は『「一生お金に困らない子」の親が5歳になったら真っ先に教えること』を参照)。今回は気軽に始められる具体的なアクションについてお話しします。
家庭でのお金の教育は「お小遣い」からスタートすることをおすすめします。
子どもに毎月お小遣いをあげる家庭は多いと思います。まずはこれを「お手伝い制」に切り替えるのです。
実社会では「何もせずにお金がもらえる」ことはありません。残念ながら、何もしていないのに定額のお金(お小遣い)が毎月もらえる…なんてことはあり得ないのです。
お小遣いは「お金を稼ぐには労働が必要であること」を子どもに実体験を通して教えるチャンスです。
掃除、洗濯、ゴミ出し、食事の準備や片付け、ペットの世話、買い物の手伝いなど、子どものお手伝いを決めて、労働の対価として「給料=お小遣い」を渡すのがおすすめです。
お小遣い制を導入する時は、親が一方的に決めるのではなく、子どもと話し合いの場を持つことが大切です。まず親が子どもに手伝ってもらいたい仕事をリストアップし、それぞれの対価を子どもと一緒に決めます(たとえば食器洗い50円、洗車は200円など)。
話し合う機会を通して、子どもは「交渉すること」を覚えるでしょう。そして子どもがお手伝いをしたらカレンダーに記入し、週末や月末に集計してお小遣いを支払うというルール作りをしてみましょう。
全ての子どもに重要なお金教育ですが、子どもの気質に合わせて適切な「お金の教育」を行うと、競争心を発揮して、日本を代表するビジネスマンや起業家に化けるかもしれません。
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子育て成功のカギは「強み育て」にある
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。