伝統をストレートに
継承した特別な1台
“道具の誘惑”、ジープ・ラングラーは、眺めているだけで気持ちが昂り、冒険に出かけたくなるクルマである。
現行ラングラーは2018年に国内販売がスタートした4代目のJL型。70年を超える歴史を持ち、オフローダーの代名詞のようなジープの中でも、伝統をストレートに継承した特別な1台である。ひと目で魅了するデザインや本物感は、数多いジープ・ラインアップの中でも別格だ。
試乗車は、先ごろの改良で復活したエントリーグレードのスポーツ。ラングラーは、最近の円安の影響をストレートに受け、価格は高騰中。JL型の発売時点では500万円台スタートの設定だったが、その後大幅に上昇、いまや900万円クラスに昇格してしまった。それでも内容を考えると納得のプライスという印象だが、いざ購入するとなると、手が届きづらくなったのは事実。今回復活のスポーツの価格は、799万円。頑張ればなんとかなりそうな注目株である。