CAR and DRIVER
ダイハツ・新型ムーヴは「死角なし」、王者N-BOXの次に売れているワケ【試乗記】
ムーヴが7代目に移行した。新型は事情により予定からだいぶ遅れて発売されることになった。全軽自協のデータでは、従来型の生産が終了してからも、ムーヴの車名で毎月5000台以上が記録されていたが、その正体は、ムーヴキャンバス(以下「キャンバス」)だ。キャンバスがこんなに売れていることも印象的だが、本家のムーヴが発売されるや、6月のデータ(もちろんキャンバスも含まれる)では、王者N-BOXに次ぐ堂々の2位を獲得した。

ルノーの主力SUVキャプチャーが大変身!ヤリスクロスと変わらぬ大きさで強い存在感のワケ【試乗記】
ルノーの主力SUV、キャプチャーがぐっと精悍に変身した。キャプチャーは2013年に初代がデビュー。初代、そして2019年に登場した現行モデルともに、欧州コンパクトSUVクラスで販売成績首位を獲得した実績を持つ人気モデルである。累計生産台数は200万台以上に達する。大幅な改良を受けた最新モデルは、全面刷新されたフロントマスク、マイルドハイブリッドの新登場とグレード構成の一新、そして安全装備の充実がニュースだ。

フォクスワーゲン・ゴルフ、最新最強のRの圧倒的パフォーマンスと絶品フットワークに感動【試乗記】
来年、誕生50周年を迎える高性能版のGTIが、“特別なゴルフ”として人気を博している。だが、ゴルフにはもうひとつのスペシャルモデル、Rが存在する。Rの系譜が加わったのは2002年のことだった。Rシリーズは日本で2024年11月までに約1万1800台を販売。なかなかの数字だが、実は割り当て台数が限られているためユーザーニーズに応えられていないという。「Rがほしい」という人は実際には、もっと多いと聞いた。

「もしかして意図的?」MINI・新型JCWの今どき珍しい「ジャジャ馬」っぷり【試乗記】
2024年はMINIにとってコメモラティブな年となった。新世代モデルが一気に発表、発売されたからだ。4世代目となった3ドアハッチバックを筆頭に5ドア、コンバーチブル、エースマンが登場した。そんな年を象徴するように、「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」の“インポート・カー・オブ・ザ・イヤー”に輝いた。これはMINIにとって初めてのこと。それだけデザインはもちろん中身も高いレベルで進化したということだ。それではMINIの次なる一手はというと、ご存じスポーツモデルのJCW。先日それらを集めたメディア向け国際試乗会に参加してきたのでレポートしよう。英国コッツウォルズで行われた試乗会には4種類のJCWモデルが並んでいた。3ドアハッチバックのガソリンエンジン車とBEV、コンバーチブルのガソリン車、それとBEVのエースマンだ。

そりゃ人気出るわ…SUBARU・新型フォレスター、クルマ好きを本気で悩ませる魅力の正体【試乗記】
SUBARUの新型フォレスターは4月3日から先行予約が始まり、末日までの約1カ月間で歴代最多となる1万1466台の受注を獲得、5月末には1万5000台に達した。販売計画は2400台/月だから、その人気はメーカーの予想を大きく超えている。好調なスタートダッシュは、待望のストロングハイブリッド(S:HEV)の設定が大きく貢献しているに違いない。

“ベストセラー・メルセデス”に新顔「GLC220d Core」登場!魅力はそのままに戦略価格を実現【試乗記】
CクラスをベースとするSUVとして開発されたGLCは、2015年に初代が誕生し、翌年には日本で発売されて人気を博した。2020年と2021年にはメルセデスSUVのグローバル・ベストセラーになるほどの売れ行きを見せたという。

「首都高のジョイント」でも快適に走れる!ヒョンデのコンパクトBEVが採用した“日本専用”セッティングの実力は?【試乗記】
昨年秋に日本への導入を公表していたインスターが、いよいよ発売された。インスターは主に欧州と日本をターゲットにしたBEVである。本国ではベース車となる内燃エンジンを積むキャスパーが販売されており、そちらは韓国の軽自動車規格(全長×全幅×全高3600×1600×2000mm、排気量1000cc未満)に準拠している。インスターはキャスパー比で若干大きくなったものの、全長は3.83mに収まり、全幅も1.6mあまりと小柄。日本の狭い道路事情でも使いやすい。

え、3085万円なのにお手頃!?メルセデスAMG GT 63S Eパフォーマンス・クーペ、F1技術で圧巻のパフォーマンスを実現【試乗記】
このモデルは昨年モデルチェンジしたGT63のハイパフォーマンス版として今年2月日本で発表された。特徴は“Eパフォーマンス”のネーミングからも察せられるように、リアアクスルに電気モーターを取り付けリチウムイオンバッテリーを積んでいること。GTシリーズ初のプラグインハイブリッドというのが、その正体だ。パワーソースの中心はM177型の4L・V8ツインターボで、その最高出力は612ps、最大トルクは850Nmを発揮する。そしてモーターを組み合わせシステム総合スペックは最高出力816ps、最大トルク1420Nm。トルクはあまり見かけない4桁に達する。

ボルボ・XC90、実にハンサムだ…!高価格帯なのに「オーナー年齢層が若い」納得の理由【試乗記】
ボルボのフラッグシップSUV、XC90が各部改良を受けアップデートした。これは、ボルボの電動化戦略の変化と関係がある。かつてボルボは「2030年までの完全BEV化」を掲げていた。しかし最近の社会情勢を考慮し、そのBEV化の完了時期を変更したのだ(2040年までに温室効果ガス排出ゼロ企業になる目標は堅持)。直近では「2030年までに90-100%をBEVとPHEVにする(CO2排出量は2018年比で65~75%削減)」計画である。

絶品の操作感、秀逸なサス…それでも価格は良心的!前モデルより“すべて”が一段上がった「アウディA5シリーズ」【試乗記】
車名変更のことが話題になっていたアウディだが、ようやく方向性が定まったようだ。昨年10月に欧州で登場し、短いスパンで日本にやってきた新型A5は、位置づけとしては従来のベストセラーで、A4セダンとA4アバントの後継となる。ただし、単に数字が4から5に変わっただけではなく、既存のA5スポーツバックをも統合した新しいコンセプトのシリーズとなる。

トヨタ・クラウン・エステート、“死角”なし!SUVの自由とワゴンの実用性【試乗記】
「個性」とは、そのもの特有の性質。クラウン・エステートはSUVの自由とワゴンの実用性、そしてクラウンらしい快適性&先進技術を融合した。つまり“死角”なし!マルチな性格は、唯一無二の特異点といえる。

プジョーなのに数字じゃない!?…クセ強モデル「リフター」の“まさかの装備”に驚かされた!【試乗記】
プジョー・リフターというクルマをご存じだろうか。プジョーといえば、3桁もしくは4桁の数字でモデル名を表している。が、このクルマは“リフター”と名付けられた。ネーミングからも通常のラインアップとはちょっと違った立ち位置なのが想像できる。

「アルファード最強」信者がうなった…モデルチェンジで激変の新ライバルとは?【試乗記】
高級ミニバンと呼ばれるマルチパッセンジャービークル(MPV)の分野は日本勢が圧勝、が常識だろう。実際、ヨーロッパのクルマ好きが来日して真っ先に乗りたがる国産車といえばトヨタのアルファードだし、お金持ちが持って帰りたいと駄々をこねるのは決まってレクサスLMである。

こりゃ別物じゃん…マツダCX-60「3グレード乗り比べ」で心奪われた1台とは?【試乗記】
マツダCX-60は、エンジン縦置きFRプラットフォームや直6のクリーンディーゼルというクルマ好きを魅了する要素を満載。2022年のデビュー時は色めきたった。だが登場後の評価はあまり芳しくなかった。ところが、昨年登場した機構面で共通性の高いCX-80は、好印象だった。CX-60にCX-80のエッセンスを盛り込んだ改良が施されたと聞き、どう進化したのか、あらためて期待が高まった。

これが「1450万円のアルファード」か…高級車の常識覆す「乗り心地」にため息しか出ない【試乗記】
日本初のミニバンPHEVが登場した。PHEVモデルは、「快適な移動の幸せ」を謳うショーファーカーとしての価値を高めるとともに、カーボンニュートラルに貢献する重要な選択肢のひとつである。アルファード/ヴェルファイアともExecutive Loungeの6人乗りタイプのみの設定で、駆動方式はE-Four。HEVとの識別点は専用の19インチホイール。ヴェルファイアには新色プレシャスメタルが加わり、2色だったボディカラーの選択肢が増えたことも朗報だ。

「もっと踏んでくれ」終始ドライバーを煽ってくる、マセラティ・GT2ストラダーレ【試乗記】
マセラティは、1914年に設立。1926年には初のレーシングカー、ティーポ26でタルガフローリオに参戦。初戦でクラス優勝を果たす。以来マセラティはレースに積極参戦。勝利を重ねてきた。そんな“熱き名門”が久々に復活した。トップモデル、MC20のレーシングバージョンであるGT2が欧州ジェントルマンレースの最高峰“ファンテックGT2選手権”で見事に2024年チャンピオンの座に輝いたのだ。そのGT2の公道走行バージョンとなるGT2ストラダーレが登場。メカニズムはマシン直系。3L・V6ネットゥーノは640cvの高出力を発揮し、最高速は324km/hに達する。究極のトライデント、その全開走行を体験した。

「え、1シリーズで698万円?」→BMW新型M135に乗ったら“納得”どころじゃなかった!【試乗記】
フルモデルチェンジを受けてBMW1シリーズが4代目に生まれ変わった。車両レイアウトが前輪駆動ベースのエンジン横置き式とされたのは3代目から。新型も基本的には先代のプラットフォームを踏襲している。ホイールベースが従来と共通なことから一部では「ビッグマイナーチェンジ?」との指摘も飛び出している。

「何この気持ちよさ…」新型ヴェゼルが抜群すぎて、乗った瞬間に驚いた!【試乗記】
ヴェゼルは、ホンダを代表するジャストサイズのクロスオーバー。2024年4月末にマイナーチェンジを実施した最新型は、各部の改良で完成度を一段と高めた意欲作である。グランドコンセプトは「EXPAND YOUR LIFE」。さまざまな生活シーンで、気軽に一歩を踏み出すきっかけになってほしいという願いを込めた。最新モデルの注目ポイントは、内外装&メカニズムのリファインと、明確な個性を主張する2種の新パッケージの設定だ。

もはや世界の宝だ…「マツダMX-30」ロータリーEVの“味わい”が深すぎた!【試乗記】
MX-30は、PHEV/BEV/MHEVが選べる電動SUVクーペ。中でもRotary-EVは、マツダが世界で唯一量産化に成功したロータリーエンジンを発電機として用いるシリーズ式のPHEVだ。走行のすべてをモーターで駆動し、バッテリーのみで最大107km走行可能。さらにロータリーエンジンで発電した電力で長距離もOKというオールラウンダーである。

「本当にレクサス?」トヨタ会長の「欲しい」を実現した「超刺激的なMT車」が楽しすぎた!【試乗記】
レクサスLBXは、プレミアムだけどカジュアルなSUV。サイズのヒエラルキーを超え、新たな価値を創造することに挑んだ意欲作である。開発コンセプトは、L=レクサス、B=ブレークスルー、X=クロスオーバーの車名のとおり、常識を打破した「本物を知る人が素の自分に戻って気負いなく乗れるコンパクトラグジュアリー」だ。標準車の完成度も高いが、注目はMORIZO RR。豊田章男会長の「こんなクルマがほしい」という思いを実現したリアルスポーツだ。
