「円安?」「国債?」「チャットGPT?」よく耳にするけれど、実際のところ何のことなのか、何が問題なのかわからないまま……そんな今さら聞けないニュースや用語の数々を、どこよりも楽しく、そしてわかりやすくご紹介します!大人気アニメ「秘密結社 鷹の爪」の吉田くんが新聞記者となって、世の中の経済ニュース・時事用語を基本からていねいに紐解き話題となっている書籍『「鷹の爪」の吉田くんが聞く!経済ニュースと時事用語がめちゃくちゃわかる本』の中から一部を抜粋、編集してお伝えします。
本連載の用語解説の回は、好奇心旺盛な「鷹の爪」吉田くんの疑問を、「鷹の爪」のマッド・サイエンティスト、レオナルド博士がズバリ解説します。今回の用語は「円安の追い風」です。
円安の意外な好影響とは?
質問者 吉田くん(新聞記者):円安でトクしたやつがいるって聞いたんですけど、一体どこのどいつですか!?
回答者 レオナルド博士(マッドサイエンティスト):あらゆる商品の値上げを引き起こした円安は俺たち庶民にとって悩みの種だが、企業の目線で見るとちょっと違う。
最近の状況を見ると、日本企業全体への影響はプラスと言えそうだ。
上場企業全体の増益額の半分近くを自動車メーカーだけで稼ぎ出した
上場企業の2024年3月期決算の合計は、最終的なもうけを示す純利益が3年連続で過去最高となった。
中でも円安の追い風を受けたのがトヨタ自動車をはじめとする自動車メーカーで、上場企業全体の増益額の半分近くを自動車メーカーだけで稼ぎ出した。トヨタは日本企業で初めて営業利益が5兆円を超えた。
電力や食品などは値上げ効果で利益を増やし、大幅な増益や赤字から黒字への転換が相次いだ。
まぁ、俺たち鷹の爪団はいつも通り極貧のままだけどな。
※本稿は『「鷹の爪」の吉田くんが聞く!経済ニュースと時事用語がめちゃくちゃわかる本』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
※吉田くんとアカツキ先輩が活躍中のアニメ連載「そもそも?知りたい吉田くん」は朝日新聞デジタルで読むことができます。