「勉強以外に好きなことがある子ほど、伸びる!」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【「ガリ勉じゃないのに頭が良い子」の親が、家でコッソリやっている習慣】をお届けする。
ダイヤモンド・オンラインで24年7月11日に配信した記事を再配信する。
「勉強以外に好きなことがある子」ほど、伸びる!
「好きなことは時間を忘れて夢中になる」。こんな子どもは研究者気質が強いかもしれません。
子どもの「特性」を引き出し、伸ばす親は、子どもの「好き」や「やりたい」を見逃しません。たとえ子どもの「好き」が勉強でなくても、否定したりせず、とことんやらせてあげています。
言葉にすると簡単そうですが、実際には、「子どもの好きを応援する」というのは簡単ではありません。
特に「好き」がゲーム、マンガ、音楽、ファッションなど、勉強以外の分野である場合、「好きなことをとことん極めなさい!」と言うのは相当な勇気が必要です。子どもの将来を心配するあまり、親はどうしても安全な道(良い学校や安定した就職先など)を進んでほしいと望んでしまいがちです。
では、子どもの「好き」が勉強以外の場合はどうすればいいのでしょうか?
「好き」をやらせてあげる条件として「学校の宿題や課題などのやるべきことはやる」という家庭のルールを決めると効果的です。
もちろんルールを決める時は、必ず子どもと一緒に家族会議を行います。そして「宿題や課題が終わったら、好きなことをいくらでもやってよい」というルールを子どもに納得してもらうのです。
子どもが「わかった」と言ったら、ルールを紙に書き出して、子どもの目に入る場所に貼ります。すると「好きなことを思い切りやりたい」から、宿題を自分で終わらせるようになります。子どもによっては、学校で宿題を済ませてきてしまうようになります。
「やりたいこと」のために、「やるべきこと」は自分でさっさと終わらせる。
勉強以外にも好きなことがある子はこのような「良い習慣」が身につきやすく、伸びやすいのです。
親が子どもの「好き」を見つけて、思い切りやらせてあげると、子どもは「人からやらされている感」を持たずに、自分がやるべきことに「自主的なやる気」で取り組むようになっていくのです。
その先には「自分の特性を活かしたキャリア形成→自分らしい人生の実現」が待っています。
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子育て成功のカギは「強み育て」にある
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。