バイロン・ヘイズさん(34)はミーム(はやりネタ)株、暗号資産(仮想通貨)への投資や賭博で多額の損失を被ったため、オンラインフォーラムでは「経済的破綻」という名前を使っている。今なら別の名前がふさわしいかもしれない。米大統領選以降、10万ドル(約1500万円)を超えるヘイズさんの暗号資産のポートフォリオは価値が30%以上膨らんだ。保有する金(ゴールド)の価値は今年28%上昇。株式取引や大統領選絡みの賭けに使う投資口座の資産は11月だけで約6%増えた。変動が激しくリスクの高い、金融の専門家が注意を促すような投資商品は、若い男性の保有する割合が不釣り合いに多い。現在、彼らは大もうけしている。暗号資産のビットコイン、金、ミーム銘柄のゲームストップ、スポーツ賭博銘柄のドラフトキングスを均等に保有する仮想ポートフォリオを作ってみると、年初から11カ月間のリターンは62%に達する。金融サービス会社ロイトホルト・グループの分析では、これは株式60%、債券40%の伝統的なポートフォリオのリターンの3倍以上になる。