無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。雇用義務は65歳までなので、2つ目の稼ぎ口がない人は下層老人まっしぐら。株や為替の乱高下で新NISAも怖い。そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から稼ぎ口のタネを見つけて、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』で、月10万円以上の副収入を誰でも得られるメソッドを公開しています。6000名を超える受講者を成功に導いた新しい働き方を手に入れましょう!

転職もリストラも怖くない! 老後不安をなくす不労所得の入手方法Photo: Adobe Stock

転職したら退職金ゼロ!? 不労所得が救いの手に!

 転職の可能性がある人は、「不労所得を生む節税装置」を一台持ちましょう。なぜなら転職後、想定外の事態になっても安心だからです。リストラや勤め先の倒産にも備えられます。

 転職後、想定外の事態に気づき、茫然自失になった会社員がいます。新卒で就職した会社は福利厚生が充実し、退職金制度も充実していました。それゆえ独身時代は、趣味や同僚との飲み会で散財。結婚後も教育費に使って貯金ゼロでした。老後は、退職金で何とかなると思っていたのです。

 その後、給料がもっと高く65歳定年の外資系企業を30代のときに見つけて、喜び勇んで転職しました。ところが後日、この会社には退職金がなく、定年まで勤め上げた人もいないことが判明。このままでは、老後破綻予備軍まっしぐらだと気づいたのです。さりとて、いきなり起業・独立なんて無理です。副業は禁止されていたので、八方塞がりに思えました。しかしその後、「不労所得を生む節税装置」を獲得。副収入が1年で一気に1000万円を超えたのです。

「不労所得を生む節税装置」は3時間と7万円で手に入る

 家賃や印税を不労所得といいますが、いずれも最初に膨大な労力を要します。安全確実に稼げる不労所得など、この世には存在しないのです。そこで彼が着目したのは、「不労所得を生む節税装置」。妻を法人化して、3時間と7万円で手に入れました。

 なぜ法人化で「不労所得を生む節税装置」が手に入るかというと、法人経由で稼げば、手取りが倍増するからです。課税所得330万円超の個人の税率は6割ですが、中小法人は約2割です(*1)。法人の7割は赤字なので、小さな法人は7万円の法人住民税しか払っていません。

 私は銀行で法人融資を担当しましたが、融資先のオーナーはみな資産家でした。社長の多くは私の同僚よりも安月給だったのに、羽振りのいい生活をしていた。出費を経費化して節税していたからです。

 法人化のメリットは、「節税」だけではありません。会社の副業禁止規定に違反しないで済むのです。それゆえ彼は、副業禁止とは無関係な妻を法人化しました。妻が手掛けるビジネスは家業になるので、それを手伝っても副業にはなりません。

自分たちにあった「やりたいこと」をすればいい

 大家さんの家賃収入も、執筆や作曲の印税も、それなりに労力がかかるので不労所得ではありません。何をするにも労力は必須なのです。それであれば、自分たちにあった「やりたいこと」をしたほうがいいに決まっています。

 そこで迷わず彼は、物販ビジネスを選択。古物商免許を取得して、中古販売から始めました。断捨離を兼ね不要物をメルカリ・ヤフオクで販売したのを皮切りに、e-bayとGoogle翻訳を活用して、日本から配送可能なすべての国で販売したのです。

 日本製品は品質がよく、海外でも人気があります。それゆえ中古品でも価格が維持されていて、古物商だけでも十分儲かりました。

 でも彼は、それだけでは満足しませんでした。家族で海外旅行を兼ねて世界中に商材探しの旅に出たいという夢があったので、輸入物販にも挑戦しました。雑貨を扱うセブ島の会社と契約を結び、さらにはイギリスの若手アクセサリーデザイナーとも独占契約を締結。日本の大手百貨店で販売するまでになったのです。

 こうして、e-bayでの輸出と、英国アクセサリーの輸入が物販の2本柱に成長。収入の柱が増えて精神的にも安定し、会社に気がねなく仕事ができたおかげで、本業へのモチベーションも上昇。その結果、職場での評価もあがり、昇進することもできました。法人という節税装置が一家に一台あるだけで、人生がガラリと変わったのです。

フレームワークをそのまま真似したからうまくいった

 こうして、物販ビジネスと「不労所得を生む節税装置」の2つを掛け算して蓄積したノウハウを、今度は情報ビジネスにも活かしました。セミナー講師になって、お金と仕事と老後の悩みを抱えた数百人ものサラリーマンの悩みを解決。教え子も続々と、給料を上回る副収入を叩き出しています。

 なぜ彼と妻は、こんなに凄い成果を出せたのか。それは、フレームワークをそのまま真似したから。最初に、心底「やりたいこと」を言語化しました。願い事を書いて、どうすればそれを実現できるのかを書きました。それだけで、「やりたいこと」が見つかります。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』のとおりにやれば、簡単です。次に、「やりたいこと」を収益化しました。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい』を参考に、副業未満の「副業ごっこ」から始めれば、副業禁止に違反しません。法人化は軌道に乗ってからで大丈夫です。

*1 所得税2割+住民税1割+社会保険3割=6割。社会保険料は、労使折半の建前で給料を逆算するので、実質3割。わかりやすく控除等を除外。

参考資料:こんな簡単に儲かっていいの? 富裕層は皆知っている「史上最強の不労所得」

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。