米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が18日、FRBが利下げを休止する準備があり、利下げ幅の合計が従来の想定より小幅になる可能性があると示唆したことを受け、投資家らは動揺した。パウエル議長は最近の一連の利下げについて、借り入れコストをより「中立的な」水準に再調整する取り組みだと説明している。この表現は、これまでは関連性の低かった疑問を提起している――コロナ禍後の経済において「中立的」とは正確には何を意味するのか?中立金利、つまり完全雇用と物価の安定を維持する金利は、直接どこかで確認することはできず、エコノミストらや政策当局者らが経済の動向から推測する。借り入れと支出が活発で物価上昇圧力が高まっている場合、現在の金利は中立水準を下回っていることになる。逆に、借り入れと支出が弱くインフレが後退していれば、金利は中立を上回っていることになる。
FRB次の大議論:超低金利の時代は終わったのか
FRB高官は中立金利の水準を見極めようとしており、すでに政策金利は中立金利に近づいたと考える向きもある
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