B’zの紅白歌合戦はなぜ圧巻だったのか?音楽評論家を仰天させた「39秒の効果」とは写真:『NHK紅白歌合戦』公式Xより

イントロマエストロとして活躍する著者が、NHK紅白歌合戦に出場した人気歌手や人気曲をピックアップし、「ヒットの理由」を解説します。今回は、2024年のNHK紅白歌合戦に出演し、そのパフォーマンスが大きな話題となったB’z。サプライズ出演で披露された「LOVE PHANTOM」の長いイントロが、圧巻のステージを彩るきっかけとなったことに関して紹介します。(イントロマエストロ 藤田太郎)

サプライズ生歌唱で
圧巻のパフォーマンスを魅せたB’z

 NHK紅白歌合戦の放送6日前の12月25日に、特別企画としての出演が発表されたB’zの出場に驚いた方も多いでしょう。

 1991年にリリースした8枚目のシングル「LADY NAVIGATION」から、13作連続でミリオンヒット、その後にリリースしたシングルもTOPを獲得し続け、シングル50作連続1位獲得という、前人未到の記録を更新中のB’z。

 そんなB’zには“年末年始は休む”というポリシーがあり、長い間、紅白出場は叶わなかったのです。

 しかし、現在NHKで放送中の連続テレビ小説『おむすび』の主題歌「イルミネーション」を担当していることも後押しし、出場が決定。本番は事前収録の「イルミネーション」をフル尺で披露し終了。

 かと思いきや、「イルミネーション」の曲終わりでB’zの2人が、前にあるカメラに向かって歩きはじめ、画面が生放送中のNHKホールに切り替わり、ステージにB’zのロゴが出現。