中国やイラン、および他の国々とつながりのあるハッカーらが、新たな人工知能(AI)テクノロジーを活用して米国や世界の標的に対するサイバー攻撃能力を高めていることが、米当局者や新たなセキュリティー調査によって明らかになった。グーグルでサイバー攻撃対策に携わる専門家によると、過去1年間に、20カ国以上の数十に上るハッカーグループがグーグルのチャットボット「ジェミニ」を利用し、悪意のあるコードの作成、サイバー脆弱(ぜいじゃく)性の探索、攻撃対象とする組織の調査などを行った。欧米の当局者やセキュリティー専門家らは、AIが悪意をもって利用される可能性について以前から警告してきたが、グーグルが29日に発表した調査結果は、外国の敵対勢力がハッキング能力を高めるために生成AIをどう利用しているかについて明らかにするものだ。