米連邦準備制度理事会(FRB)は29日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定した。約20年ぶりの高水準に達していた金利をさらに引き下げるのが適切か、またどの程度の引き下げが適切かを見極めるため、利下げを休止して様子見姿勢に転じた。FRBは政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行の4.25~4.5%に維持することを決定した。金利が5.3%前後だった昨年9月から3会合連続で利下げしていたが、今回は見送った。当局者は政策声明の表現を前回から若干修正するにとどめた。声明では、インフレ率がFRBの目標をやや上回る水準で推移し、労働市場が堅調な中、当局者が現行の金利スタンスに満足している様子が示された。